どじょうは部長とOLの食べ物だった、という話。

どじょうは部長とOLの食べ物だった、という話。

最近、ふと食べたくなって、はじめてどじょうを食べに行きました。
理由はシンプルで、少し前に読んだマンガで、どじょうを食べているシーンがあったからです。

ちなみに作品は、かのギャンブルマンガ「カイジ」のスピンオフで「ハンチョウ」というもの。
地下の収容所に入れられた男性たちが、たまに一日だけ外出して人生を楽しむ、というマンガです。
その中でどじょうを食べに行くシーンがあり、そこでどじょうは絶賛されていました。

良くも悪くも、すぐに影響されてしまう自分は、これを見て、行きたくて行きたくてたまらなくなりました。

どじょうの名店で検索してみますと、老舗と言われる店が2つほど浅草にあり、ゆうメンタルクリニック上野院からもたいした距離ではありません。

そのうち一つのお店に、大急ぎで行ってみました。

そして頼んだのがコチラです。

どじょう鍋。
とにかくたくさんのどじょうが煮込まれています。

そしてこちら。

柳川鍋
どじょう鍋のどじょうから、小骨と頭を取り除き、身だけにした上で、卵と一緒に煮込んでいます。

どっちも、とてもとてもおいしそう!

では試しに、柳川鍋の方から食べてみます。

おいしい!
どじょうの身が柔らかくて、うなぎを小さく淡泊にした感じです。
それが卵とからんで、ふんわりと口の中で溶けます。

すごい!
ミニうなぎ!

…じゃあ最初からうなぎ食べればいいじゃん、と言われそうですが、いや、それでもとても感動的でおいしかったです。そしてうなぎより安いです。素敵。

どじょう、もっと流通すればいいのに!
うなぎに成り代わる最強素材じゃん!
なぜこんなにおいしいのに、そこまでお店がないのだろう!

そう思いつつ、もう一つのどじょう鍋を食べます。
ネギをたっぷり振って、とてもとてもおいしそうです。

柳川鍋でこんなにおいしいのなら、こっちは最強の味なのだろう!と。

すると!

………。

あれっ。
なんか小骨があります。頭も固いです。

そして何か…。
泥臭いです。

正直、え、うん。何て言うか、すごいツウ向けの味でした。よく言えばツウ向け。
悪く言えば、あまりおいしくない。

ここで分かりました。
柳川鍋は、どじょうを「開き」小骨と頭という食べにくいものを取り、さらに泥臭さなどもすべて取り除きとても手間をかけて食べやすくしていたのだ、と。

すなわち、どじょう単品ではちょっとハードなところ、手間ひまかけて、やっと実現していた味なのだと。

そういう意味で、なぜそこまでどじょうが普及しないのか、ちょっと分かった気がします。

ある意味、本当にツウ向けな料理ジャンルなのかもしれません。

ぜんぜん関係ないのですが、お店にいたお客さんたちは、全員

「中年部長+入社後7~8年前後のOL」

みたいな雰囲気のペアばかりでした。

不思議です。
部長クラスはこういう雰囲気のお店が好きなのでしょうか。

ちょっと若いOLにたいして、やっぱりツウっぽさを出したいのでしょうか。

色々な思いが浮かびながら、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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